1型糖尿病はなぜインスリン注射が必要?

先天的にインスリンそのものが足りない

1型糖尿病の患者さんの生活に密着したテレビ番組を見たことがあるのですが、脇腹辺りにインスリン注射をするシーンが印象的でした。

そのテレビを見た頃、まだ10代だった私は、インスリン注射がどのようなものなのかよくわかっていませんでした。

そもそも、1型糖尿病になるとインスリン注射はなぜ必要なのでしょうか?

調べてみると、1型糖尿病では、先天的に膵臓のβ細胞が自己免疫によって攻撃されてしまっている為、インスリンを外から注射という形で取り込む必要があり、その手段として、インスリン注射があるということを知りました。

そうすると、普通に考えても普段の生活で様々な制限が必要となるだけでなく、痛みを伴うインスリン注射を続けていかなくてはいけないというのは、本当に大変な事だと感じました・・・。

インスリン注射の痛みはどの程度?

1型糖尿病になると毎日のように続けていかなくてはいけないインスリン注射ですが、痛みはどの程度あるのでしょうか?

このあたりについて、実際にインスリン注射を続けているという患者さんたちの書き込みを見てみたのですが、今から10年以上前は、やはり、痛みに抵抗を感じているという方が少なくなかったようでした。

また、人によっては、麻酔シートというものを使ってから注射することで、痛みを軽減しているという情報もありました。

痛みは感じない打ち方のコツというものあるらしく、ゆっくり打つよりは、ある程度の勢いを付けて打った方が痛みの感じ方も軽減されるそうです。

針の太さを調べてみると、今では、34Gなど極細の注射針も有るそうなので、痛みもだいぶ軽減されるようです。

血糖値測定器のランセットでは、32G程度が極細のようなので、それと比べても細さのイメージが持てますが、採血の為に一瞬刺す針と、インスリンを注入する為に刺す針とでは使い方が異なるので、やはり、インスリン注射というのは、大変そうだなと思いました。

1型糖尿病はいつわかる?

1型糖尿病は、遺伝的(先天的)な場合が大半と聞くので、遺伝子を調べるなどして、生まれてすぐに判明するものなのかなと思っていたんですが、調べてみると意外でした。

実際には、中年世代に発症することも多いそうです。

以前まで、1型糖尿病の発症年齢は、小児から思春期に多いと考えられていたそうですが、実際には、30歳以降の発症も増えていると聞きます。

この結果は、英国で12万人を対象とした遺伝子調査で明らかになったそうです。

その調査内容によると、30歳未満では自己免疫性疾患が原因となる1型糖尿病が多かったことには変わりなく、また、30歳を過ぎると2型糖尿病の割合が多いことも変わりなかったという前置きがあります。

しかし、30歳から60歳までで、2型糖尿病と診断されていた患者のうち、1型糖尿病の遺伝子と共通する部分が多く見つかったという内容でした。

つまり、30歳以降の年齢で発症したのが2型糖尿病だと思い、「生活習慣病だからね・・・」と医者に言われていたにも関わらず、実際には、1型糖尿病に関わる遺伝子が関与していたということも十分に考えられるという事のようです。

1型糖尿病が完治する見込みは?

1型糖尿病は、「完治できない」という印象をどうしても持ってしまうのですが、医療技術の発達により、完治に繋がる治療法も確立しつつあると聞きます。

その一つが膵臓移植だそうです。

臓器移植と言えば、家族間での腎臓移植などが多いような印象を持っていたんですが、医療技術の発達により、実際に膵臓移植を行われた1型糖尿病の患者さんは、それ以降、インスリン注射が不要になっているそうです。

これは大きな進歩ですね。

何より、インスリン注射がないと生きていくことができないという制限から解放される事は、患者さん本人にとっては、人生を大きく変えるターニングポイントになる事でしょう。

しかし、実施例の伸び率はあまり良くないのが現状のようです。

まだまだ楽観視できない部分もありますが、一日でも早く技術が確立し、1型糖尿病の患者さんが減るのを願うばかりです。

膵臓移植の実施例が少ない理由は?

1型糖尿病を完治出来る可能性の有る「膵臓移植」ですが、実施例の伸び率があまり良くないのは、ドナー不足が関係しているようです。

やはり、人が生きてく上で必要不可欠な膵臓なので、こればかりは、どうしようもない問題なのかもしれません。

健康な人から分けてもらえるようなものではありませんから・・・。

膵臓移植の成功率が高かったとしても、こうした壁がある以上、広く一般的に行われるようになるまでには、まだまだ時間が必要なのかもしれません。

また、最新医療では、β細胞を幹細胞から再生する技術も実験により可能となっているなどの情報もあるので、完治の可能性は、別の方法でも広がってきているそうです。

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