【書評】「薬に頼らず血糖値を下げる方法」

「糖質制限に今すぐ取り組まないとマズイ」と思った

この本を一読し、真っ先に思ったのは、「今日から糖質制限しよう!」という事でした。

幸い、この本を読む1週間程度前から、白米(ご飯)を食べない生活を続けていたので、読むべきして読んだ本だったのかなと思いましたね。

この本の中で、特に印象に残っている内容について、自分の頭の整理も兼ねて書き残しておきたいと思います。

鉄分の必要性

これは、全く知りませんでした・・・。

糖尿病と全く関係ないと思っていた「鉄」の必要性をこの本から実感し、まだ、読み終わらない内に、近くのドラッグストアでヘム鉄のサプリを購入してきた位です。

私自身が慢性的な冷え症でもあり、鉄不足の症状に当てはまっていたのもありますが、ミトコンドリアがエネルギーを作り出すために、ビタミンやミネラルの中でも、鉄の重要性について何度も触れられていた事が一番の理由でした。

ちなみに、肥満症で血糖値が高い人は、総じて「鉄不足」らしいですよ・・・。

通常はミトコンドリアがエネルギーを生み出す

エネルギーを生み出す時、通常は、ミトコンドリアが酸素を使って、糖質や脂肪をエネルギーに変換するのですが、この時に必要不可欠なのが鉄だそうです。

鉄が無いと、ミトコンドリアでエネルギーが作れなくなるので、その代わりとして、「解糖系」という糖質のみでエネルギーを作り出す仕組みが働くそうですが、これが非効率なだけでなく、糖質依存を強める要因とも書かれていました。

鉄不足になると、糖質を欲するようになるという悪循環で、血糖値が高くなり、肥満になるという事のようです。

ブドウ糖の弊害とインスリンの働き

ブドウ糖と脂質を比べた場合、脂質は、血管を修復したりもしますが、ブドウ糖は増えすぎると「糖化」という性質によって、いろんな物質と結合しやすく、体にとって悪い事ばかりなので早い内に減らさなくてはいけません。

その為に存在するのがインスリンですが、このインスリンが増えすぎるのもまた良くないそうです。

インスリンは活性酸素で血管を傷つける

インスリンが細胞に作用すると、細胞内で活性酸素が発生してしまそうです。

通常なら、酵素の働きで活性酸素は除去されるものの、インスリンが大量に分泌されてしまと、その働きが間に合わなくなり、細胞や血管が傷つき、動脈硬化を引き越しやすくなるそうです。

高血糖となりインスリンの分泌量が増えれば増えるほど、体にとって害があるなら、インスリンを注射などで取り入れる事にも慎重にならざるを得ませんね・・・。

実際、総合病院などでインスリン投与を受けてきた患者さんたちは、通院するごとに投薬量が増え、症状も悪化している事に疑問を抱き、水野先生の居る友愛病院に来られる事も多いそうです。

どちらがメインのエネルギー源?

もしも、メインとなるエネルギーがブドウ糖だとしたら、グリコーゲン(ブドウ糖がいくつか連なったもの)として、肝臓に100g、筋肉に400gの合計500g程度しかヒトの体に蓄えられていないのは、おかしいという事についても書かれていました。

体がエネルギー源として、どちらに依存しているかというのをその割合で考えたら、明らかに脂肪ですよね。

普通の人でも体重の20%位あるのですから。

しかし、脂肪の燃焼は、インスリン濃度が高いと行われなくなるそうです。

インスリンは、エネルギー源を蓄える作用を持つホルモンなので、糖質の摂りすぎで高血糖になっていると、エネルギー源となるべく血液中を放ろうしている脂肪は、インスリンによって細胞内に取り込まれてしまうので、燃焼されないとの事でした。

ブドウ糖が増える。

インスリンの濃度が上がる。

その結果、脂肪が燃焼されないという悪循環が起こるので、脂肪を燃焼させる為には、ブドウ糖が少ない状態を作らないといけないそうです。

糖尿病治療の古い常識を書きかける良い機会

とまあ、こんな感じで、この本の中では、糖尿病治療に関する古い常識を訂正し、その為に実際に行った治療などについて触れられています。

そもそも、従来の治療法が芳しくないのは、今の日本の現状が全てを物語っています。

それは、「日本のように最先端医療を受けられる国で、糖尿病+予備軍合わせて、2,000万人もいる」というだけでなく、「未だに糖尿病患者の数が増え、年間で糖尿病腎症により新たに人工透析を受ける人が13,000人も居る」という事実です。

ちなみに、糖尿病合併症もインスリンが大きく関与していると結論付けられていました。

糖質制限を実際に行う為にも十分参考になる本

失礼を承知の上ですが、思ったよりも内容が濃いというか、普段の生活にも活用できる情報がたくさんあり、とても良い勉強になりました。

この本の著者である水野先生のように、医者という立場で従来の常識を覆す事を書くのは、簡単では無いように思います。

従来の糖尿病治療を実際に行っていた医者となれば、尚のこと。

しかし、私のような一般人が何となく抱いていた違和感を解決してくれる内容が多く、「読んでスッキリした」というのが個人的な印象です。

もちろん、全てが正しいと思ったワケではありませんが、単純に、「もしも、糖尿病になったら、この先生を頼ろう」と、そう思えましたね。

まあ、この本をしっかり読めば、「糖尿病になる前にどうにかしよう・・・」と、思える気がしますが、糖尿病であるなし関係なく、糖質制限について詳しく知りたいなら、読んで損は無いと思います。

オススメです。

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