脳のエネルギー源はブドウ糖のみ?

ブドウ糖だけではありません

「脳のエネルギー源はブドウ糖だけ」という情報を見かけました。

本当にそうなのでしょうか?

はい、誤解です。

調べてみると、脳のエネルギー源がブドウ糖なのではなく、脳のエネルギー源の一つがブドウ糖だと分かりました。

実際は、ケトン体を主に用いる脳細胞、ブドウ糖を主に用いる脳細胞とがあるそうです。

脳細胞と使用するエネルギー源の関係は、以下の通りです。

  • ニューロン:ケトン体と乳酸
  • グリア細胞:ブドウ糖

ニューロンは、脳のネットワークを広げる上で欠かせない神経細胞で、ケトン体と乳酸がエネルギー源となります。ニューロンは、脳内のケーブルのような存在で、思考や記憶を強化します。

こちらが脳の働きのメインを支えているという事が分かっているらしく、グリア細胞は、そのニューロンをサポートする為に存在していると言われています。そして、こちらは、ブドウ糖がエネルギー源です。

考えてみよう。血糖値が維持されるワケ

でも、こう書くと、「じゃあ、グリア細胞の為にブドウ糖が必要!」という事を思われてしまう恐れがあります。

大丈夫です。安心してください。

そして、糖質を取っていなくても、血糖値が維持される体の仕組みを考えてみて下さい。

ヒトには、血糖値を上げるホルモンが5種類も搭載されています。つまり、低血糖には、強い体を持っています。

わざわざ、「脳の為に!」と、糖質を取る必要はありません。

それに、脳のエネルギー消費量は、思考しようがしまいがそんなに変わらないそうですよ。

飢餓状態を生き延びてきた人たちの存在

戦争を生き延びたヒトは、長生きだし、ご長寿なのに記憶力も良く驚かされます。

戦時中、脳のエネルギー源がブドウ糖だけだとしたら、数日何も食べられない飢餓状態が続いたら、脳は活動を停止し、思考力や記憶力が下がってしまうだけでなく、脳を通じて活動している体の機能も停止してしまいそうなものです。

様々なニュースや情報などを見ても、2週間以上、何も食べられない状態が続いても健康に何ら問題がなかった人の話は、何度も聞いたことがあります。

ブドウ糖を摂取しなくても脳に支障は無し

そこで、本当はどうなのか調べてみたところ、「グルコース(ブドウ糖)を摂取しなくても脳の働きに支障はない」という情報がありました。

その内容によると、確かに脳のエネルギー源はグルコースが主であることには変わりないそうです。ただし、摂取したグルコースでなければいけないことはなく、例えば、脂肪やタンパク質が分解されてグルコースが作られエネルギー源となります。

また、そのグルコースが枯渇しても、今度は、脂肪酸を燃焼しケトン体とう物質が精製され、これが、脳のエネルギー源となるそうです。

このことからも、ブドウ糖は常に摂取しなければいけないというものでは無いことがわかります。

そして、体から脳のエネルギー源となる物質を作り出す方法はいくつもあるのですから、常にブドウ糖を摂取しなくてはいけないということはないと理解することができました。

糖新生について

人や動物の体には、糖新生というメカニズムが備わっているそうです。

この糖新生というのは、血液中のグルコースが少なくなると起こるもので、肝臓のグリコーゲンが分解されてグルコースが作られる事だそうです。

このような仕組みを解糖系と呼ぶそうです。簡単に理解する為に、「人の体は、糖新生というシステムによって体内でグルコースを作ることが出来る」と覚えておけば、糖質依存の食生活は解消されますね。

糖質が無ければケトン体

また、体内に蓄えられているグルコースを使い切ると、次にエネルギー源として使われるものとして、ケトン体というものがあります。

こちらは、脂肪酸から作られるエネルギー源だそうです。

脳は、脂肪酸をエネルギーとすることができません。そこから生成されるケトン体は、脳(ニューロン)のエネルギー源となります。

なので、血液中のグルコースが不足しても、それを体内で作り出すことが出来る。更に、そのグルコースの元となるグリコーゲンを使い切ったとしても、脂肪酸からケトン体という物質を作り出しエネルギー源に出来るということになるようです。

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