考察:糖質がやめられないのはドーパミンの関与?

「糖質×ドーパミン」のメカニズムを紐解きます

糖質の長期過剰摂取は、健康に大きな影響があるのに美味しいと感じてしまう理由を紐解きます。

なぜ、ヒトは体に害でもある糖質を摂取して、美味しいと感じるのか?

この反応は、中毒症状と同じものだそうです。

  • 1.高血糖が起こる
  • 2.視床下部が血糖異常を察知
  • 3.中脳A10神経からドーパミンが分泌
  • 4.副交感神経経由で膵臓に作用
  • 5.膵臓(β細胞)がインスリンを分泌

参考:炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】

血糖値を監視している視床下部と恒常性

ヒトの体には、恒常性(ホメオスタシス)という、体温、血糖値、血液酸性度などを一定に保つ機能が備わっています。

脳の視床下部は、血液の状態に異常がないか常にチェックしています。

高血糖を改善するためにドーパミンを分泌

高血糖を異常事態と判断した視床下部は、血糖値を正常なレベルに下げようと働きかけます。

この時、快楽物質ドーパミンが中脳(A10神経)から分泌されることで、追加インスリンが分泌されます。

ドーパミンの反応を介して副交感神経に作用して膵臓に伝達され、インスリンが追加で分泌が促されるそうです。

本来、インスリンは、脂質(脂肪酸)などの取り込みの指令を出すホルモンなので、通常も少量ずつ出ています。

血糖値を下げる仕組みが報酬系に作用

ドーパミンを受容する細胞には、色々なものがあります。

その一つである報酬系の神経細胞にドーパミンが結合してしまうと、幸福感が生み出され「気持ちが良い(おいしい)」と感じます。

更なる快楽を求めて糖質を欲した結果、糖質依存が深まったとのことです。

糖質中毒は未来永劫、ヒトの脳に残り続ける

多くの人が感じているであろう誤解があります。

それは、ヒトの脳は、進化して高機能になったということです。

私も感じていた誤解です。

脳には、稼働を続けながら増設を繰り返す化学工場のように、古い機能は取り外さないというルールが存在しているそうです。

古い機能を捨てることなく新しい機能を獲得していった結果、今のように複雑化した脳ができたそうです。

樹上生活だった類人猿は、チンパンジーから枝分かれして地上に降り立ち、昆虫や小動物など、地上の生物を食べるようになります。

摂取するタンパク質と脂質の割合が増えたことで、体や脳が大きく成長できたそうです。

脳は、ここ数万年の間に大きく進化したわけではなく、既に何十万年も前から十分な大きさでした。つまり、機能はあるが使えていない状態のまま何百万年も経ち、定住化が進んだ影響でようやく活性化したと考えられています。

ヒトの脳の仕組みを知ると、「高血糖=ドーパミン分泌」という仕組みは、今後、何百万年進化しても残り続けるようです。

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